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DAICHI KOMATSU DESIGN STUDIO
Mizuya Shelf
S邸 (気仙沼市) | 2022
Shelf Storage ( order )
個人邸の新居に設置する食器棚をオーダーデザインし、新居のある地域の工務店と共に制作を行いました。
施主の希望である「水屋箪笥のような食器棚」「ギャラリーのように器を見せられる機能」という2つの要件を考慮し、デザインを行いました。
水屋箪笥は大きく2つの系統があり、江戸から続く伝統的な板戸(木戸)の水屋箪笥と、明治以降の西洋化の流れの中で折衷し、ガラス戸が使われたタイプがあります。
明治以降の折衷された水屋箪笥の造形や構造を参考とし、「水屋箪笥らしさ」を「縦格子」として読み解き、強度を上げる補強としての機能とともに、全体を統一する意匠として採用しています。
幅方向の棚板と、高さ方向のガラス戸の縦格子が重なって見えることで、グリッド状の空間が出来上がり、食器を並べる際のガイドとしても機能します。ただ並べるだけでギャラリーのような整然とした配置が可能となります。
現代的な住宅に合うよう木材を西洋家具に見られる「ナラ(オーク)」で仕上げています。強度が必要なところと軽さやコストを重視するところで無垢材とフラッシュ構造を織り交ぜ、適材適所に使用することにより、機能性と無垢の持つ上質さ、経年変化する楽しみを残しています。
現代的なニーズと、技術によって再編集した水屋箪笥をMizuya Shelfと名付けました。
Material : Oak , Oak plywood
Finish : Urethane
Size : W1204, H2200, D454
Production:株式会社アカマ店装
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